今日はいつもより目が早く覚めた。

朝ごはん食べて早めの登校。

家を出るとそこにあいつがいた。

なんでこんなに早くいるんだし。

「ももちゃんおはよう!」

あー朝からうるさい。

「おはよ。」

こいつ何者なんだよ。

ってかさりげなく手繋いできてるし。

調子乗ってるよ…。

「今日って授業なに?」

「今日から体育祭の練習」

「はぁ?だるっ!」

そんな全力でいわなくても。

まぁー確かにだるい。

「ももちゃん運動できる?」

「全然できない。」

私運動だけは本当に全くできない。

「だろうな。」

はぁ?だろうなって酷くない?

昨日は優しかったのに。

「ごめんごめん。嘘。」

嘘とかますます酷いわ。

やっぱりこいつ嫌いだ。

あれ?今日早く起きたはずなのに人が多い。

えっ?待って。私1時間勘違いしてたんじゃ?

時計!あっ!あと5分しかない。

なんで言ってくれないんだよこいつ。

「ねぇーあと5分しかないよ?」

「あと5分もありゃ着くよ。」

そんな余裕でいられるわけない。

ここから5分じゃつかないよー。

私は歩くスピードを速めた。

「おい。待てよ。」

あんなやつ待ってたら遅刻する。

皆勤賞目指してるのに。

彼は走って私のとこに来た。

「走った方がはえーよ。」

私走るの遅いんだけど。

すると彼は私の手を握って走り出した。

こいつ走るの速い。

私たちは走ったおかげで1分前に着いた。