次の日、教室に入った。
みんなの態度が違った。

「沙織、ごめんね」
「そんなつもりはなかってん」

口々に言われた。

「いいよ。怒ってないよ。でもその前に、何があったのかおしえて」

そう言うと、紅葉が、
「日向子が、みんなにあのバレエの件も含めてめっちゃ沙織の悪口言ってたんよ。LINEで。みんなもつられて言ってたんやけど、ほんまは嫌やった子もいて、その子らがバレー部顧問と担任に言ったっていうか、LINE見せたんよ。ほんまにごめんね。沙織はそんな悪い子やないって思っとったよ」

やっぱり、日向子だった。
女王は日向子だったのだ。


もういい。
次の女王は私になる。
完全に潰す。