冷たい風がバレーでつくった傷に染みた。 それと同時に心も痛くなった。 「わかれたくない」 何がダメだったの。別れたくないという思いでいっぱいになった。 「穂花、最近重いよ。」 また、蛍は悲しそうに笑った。