なんで私だけが苦しい思いしなきゃなんないんだろう。
辛いよ。
苦しいよ。
ふと教室前の窓を見た時に学校の東棟に遼と女の子の姿があった。女の子は私と正反対な外見をしてた。黒髪でツヤツヤの髪、それに白い肌でか弱さがでている。はぁ、嫌な女だよ。遼の笑顔、ほら、嘘つき。なにが“意識してる?”そんなこときかないでよ。なに怒ってんの…もうやだ。悩みたくない。ばかみたい。私はその場から逃げ出した。わざとらしすぎるよ。
あんなやつ、なんですきになったんだろう。
思えば思うほど辛くて・・・
恋がこんなに辛いなんて、
「思わなかったよ」
あーあ、また涙でてきた。
「穂花大丈夫?」
叶奈の声。
「私もうだめだよ」
叶奈は黙って私を引っ張った。
「い、いたいよ。」
叶奈は先生をみつけて
「先生、私たち、具合悪いので早退します。」
と言ってただただ無言でわたしを引っ張った。
みんなの視線が集まる。なんでだろう。
「穂花が泣いてるからでしょ」
と私の心を読み取ったかのように言った。
私、無意識に泣いてたんだ。あーあ情けない。
「今から一番近いスタバいくよ!」
「え、うん」
叶奈ありがとう。そう心の中で思った。