「おっせーよ」「ごめんー!」これが朝一の会話。怒ってるのかな?と思い無でいると。いつも「おはよ。」って言ってくれる、そんなとこも好き。
それに合わせて「おはよ!」って私も返した。私たちの通学ルートは徒歩で10分歩き「菱川駅」という電車にのって15分「青葉高校前」で降りる。らしい?はじめてで、なれないけど遼について言った。中学の親友こととは、頭のレベルから別々の高校で、遼とは、一緒にお昼を食べてたわけではないし高校デビュー初日から不安でしょうがなかった。「なに?緊張してんの?」「…。」
「図星か?wダサっ」「な、なによぉー」こーゆームカつくこと言ってくるけど、「大丈夫だ、穂花の性格だと一人にはなんねーよ」と励ましてくれる。こういうところも全然変わってなくて大好き。「この電車に乗んのか?」「そうみたい。」
電車は、人で溢れていた。「こんなの、乗れないよ。次来た時乗ろうよ。」乗り物酔いする私からすれば、満員電車なんて地獄。痴漢とかだってありえなくないし。。「これ逃したら遅刻だぞ」遼は、そう言って私の手を引っ張った。
「はぁ、つかれた。」ガタンガタン
「うわっ。」電車が揺れてどんどん押される。どうしよう。酔う。「大丈夫か」前を見ると至近距離に遼がいて、一瞬目が合ったけれど、顔を真っ赤にして逸らしてしまった。「つかんでろ。あぶないだろ」これも優しさ。だから、
「ありがとね」と、素直に言った。それと同時に幸せのような地獄のような時間は終わり、私たちは、急いで電車を降りた。