そう言って帰ろうとする中谷さんをみて、
なんだか寂しい気持ちでいっぱいになった。




「な、中谷さん!」



「?」



もう歩き出していた中谷さんが振り返る。


呼び止めたものの、特に言いたかったことがあるわけじゃない。



「えっと、その...

おやすみなさい...!」




そう言って私は急いで家に入った。








今日のこと、夢じゃないよね...?




「ふんふん〜♪」



鼻歌を歌いながら階段を駆け上った。