俺の言葉が最後まで発せられることは無かった。




「…っ」



「…仕返し、です」




顔を上げて潤んだ目でそんなことを言い、
彼女は走って休憩室を出ていった。






…自分でも情けないぐらい、動悸が激しい。






これはどういうことだ。



昨日のキスは嫌じゃなかった?

いや、嫌だったから…仕返し?





「あーくそ…」










___逸side end