「…いやいや、それはだめだろ」




何考えてるんだ自分。



休憩中ということはまだこれから働かないといけないのだろう。


結局、少し気が引けたが

彼女を起こすことにした。



「花坂さん」



「…」





起きない。





「…花坂さん」





今度はできるだけ優しく揺すってみる。





「……ん…」




少し甘い声を出す彼女に、

不覚にも胸が高鳴ってしまう。