「…ゴミ、捨てに行くから」 そう言ったときの中谷さんの顔は まるで 『邪魔だ』 とでも言っているようだった。 「す、すみません、」 そう言っておずおずと横に避けた私に目を向けることなく、 中谷さんは店のゴミ置き場へ行ってしまった。 「…なんだアイツ? 今日愛想わりいな」 津田さんの言葉に、はは、と笑いを返す。 でも、少しも笑えない。 …だって、 中谷さんがあんな態度だったのは 私がいたからだ。