君だから。



なぜか晴翔くんと言ったら凛の顔が輝いた。


なんか、楽しそう?


「それでね、長谷川くんと神崎くんも来るから葵ちゃんもみんなを誘ってって言われて。どうかな?」


「行く!あ、でも彼氏連れていってもいいかな?誤解されたくないし」


「聞いてみるね」


「あとは友里奈と梓だけど…」


凛はそっと目線を上げ友里奈ちゃんと梓ちゃんをジロっと見る。


い、いつからいたの…。


気が付けば私の後ろには友里奈ちゃんと梓ちゃんがいた。


2人は忍びなのでは?


「行くー!」


「行く行く〜」


どうやら、2人も乗り気みたいだった。


「これは、行かなきゃ損でしょ!」


「恋の予感〜」


恋の予感…。


梓ちゃんは長谷川くんのことどう思ってるんだろう?


もしかしたら、好きな人でもいるのかな。


うーん、上手くいってほしいなぁ。


なんて、私の出る幕じゃないか。


「楽しくなってきたわねー、これは」


そして、凛はやっぱり楽しそう。


さっきからずっと、ソワソワしてる。これは、何か企んでる顔だ。


それなりに付き合いの長い私には何となくそう思えたのだった。