君だから。



目の前にいる葵ちゃんは満面の笑みでほんとに楽しそうにしていることが伝わってくる。


そんな、葵ちゃんの姿を見ているとつられて俺も笑ってしまう。


ああ、やっぱり好きだな。



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葵side


晴翔くんに遊び誘われちゃった。


みんなはなんて言うかな?


行きたいなぁ。


遊園地に行くの久しぶりだから楽しそうだし。あ、でも神崎くんもいるんだっけ?


神崎くんとはちょっと色々あったから気まずいなぁ。


「葵、何ボケっとしてるの?」


「へ?あ、凛か」


考え事してた私はいきなり話しかけられ思わず変な返事をしてしまった。


「かってなによ」


「わあ、ごめん。ちょっとビックリしちゃって」


「いーよ。気にしてないし」


相変わらず凛はサバサバしている。多 少のことは気にしない。ほんとに羨ましいくらいに良い性格をしていると思う。


「で、何考えてたの?」


凛が興味深そうにそう尋ねてくる。


「えっとね、さっき晴翔くん今度の日曜日に遊園地に遊びに行かないかって誘われたの」


「へえ〜。九条くんがねぇ」