君だから。


「えーっと、今日は転校生が来ている。じゃあ、自己紹介よろしく」


担任がそう言って転校生に振った。


みんな、一斉に転校生を見る。


女子は目を輝かせて転校生を見つめていた。



その理由は…


背は高くスラリと長い脚。


栗色の髪は緩くパーマがかっていてとてもオシャレ。


目元は奥二重で優しそうな雰囲気を醸し出している。


そんな彼はモデルかと思うくらいかっこいい。


女子が見惚れるのにも無理はなかった。


一気に注目の的となった彼は自己紹介を始めた。


「九条 晴翔(くじょう はると)です。もう、グループとか出来てるかもしれないけど、今日からよろしくお願いします」



パチパチパチ────



一際大きな拍手が教室中に響いた。


「九条 晴翔君だ。みんな、仲良くしてやってな」


はぁーいとみんな返事をし、やばい、イケメンなどと女子は盛り上がっている。


はあ、転校生がまさか男子だったなんて…


全く仲良くなれそうな気がしない。


私は途端に自身を失くした。