「かわいー!」
「こっちの方がいい!」
「やっぱり素がいいからかわいいっ!」
「えっ?」
「私ね、ずっと七瀬さんかわいいのに顔が隠れてて勿体ないなって思ってたの!」
そう言ってくれた園崎さん。
「ほんとはずっと話してみたいなって思ってたんだけどなかなか声かけづらくて…」
なんだか、もじもじし始める園崎さん。
「だからっ、これを機に私と仲良くしてくれませんか?」
えっ?えええっ!?
「わ、私でいいの?」
「もちろんっ!だってずっと友達になりたかったんだもん」
「私も七瀬さんと友達になりたいなぁ〜」
園崎さんに続いてそう言ってくれたのは白井さん。
「私こそよろしくお願いしますっ」
「七瀬さん赤くなってる〜。かわいい〜。」
気づけば私の顔はまた熱くなっていた。
「ねえねえ葵ちゃんって呼んでもいい?」
「えっと、うん!」
「私のことは友梨奈(ゆりな)って呼んでね」
友梨奈は園崎さんの下の名前。
名前までかわいい。
「私のことも梓ってよんでね〜」
「うん!友梨奈ちゃん、梓ちゃん!」
