「ひより!」

名前を呼ばれ振り返るとひなたがいた。

真剣な顔で真剣な眼差しで私を見ていて、胸が高鳴った。

「どうしたの?」

それを隠して笑顔で聞く。

「話が、したいんだ。ついてきてくれるか?」

緊張した面持ちでひなたは言う。

私はひなたの表情を見てこれから言われることに気づき胸がドキドキと音を立て始めた。

「わ、かった。」

少し詰まってしまったけど普通に返事できたはず。

私たちは人気のない裏庭に向かった。