「あぁ、もちろんだ。よろしくな。俺は伏見ひなただ。好きに呼んでくれな。」
ひよりも
「ありがと!こちらこそよろしくね。私は佐倉ひより!ひよりって呼んでね!」
満面の笑顔を浮かべて言った。
今思えば俺はこの時に一目惚れしていたんだろうなと思う。
この恋に自覚するのはもう少し先だけどな。
こんな感じで俺達は友達になった。
俺達が友達になってから、ひよりは些細な出来事を嬉しそうに、時には悲しそうに話した。
俺の名前を呼んで駆け寄ってきて、身振り手振り必死に伝えようと俺の目を見て話すひよりはとても可愛くて、とても愛おしい。
俺はこの可愛い子を1度手に入れてしまったら、おそらく一生離せないだろうと思う。
ひよりがそれを受け入れてくれるかこわい。
けど俺はこの気持ちを伝えようと思った。
この愛しい気持ちをもう抑えきれる気がしなかったから。