四月の終わりにもなっているのにまだしっかりと 隙間なく咲いている桜の花びらたち。 ときより風が吹くと木の枝たちが小さく揺れて 花びらたちが右へ左へと揺れながらゆっくりと 地面に落ちていく。 桜の落ちていく光景はいつも寂しい気持ちになるのにこの桜はそんな気は一切しない。 一つ一つに隙間なく落ちていく。 ここまで堂々と散られるとこっちも悲しい気持ちではいられなくなるもんだ。 気づいたらこんなとこにいられなくなって 足が中庭へと、走っていた。