「…桜、ついてるよ」 急にこっちを向いて優しくて微笑むと その人は私の頭に手を伸ばした。 すらーっとした長い手が伸びる。 その手の先の顔をじっと見つめた。 「はい。」 差し出された桜を手のひらに乗っけてもらった。 桜の花びらに目を移す。 可愛いピンク色をした桜の花びら。 手のひらのこの人が触れたとこが熱い。 「…あ、ありがとうございます…」 その人はもうこっちを見てなくて 桜を見ていた。 あたたかい。まぶしい。甘い。 その言葉が頭の中でぐるぐると回る。 顔がまた一段と熱くなっていく。