あなたに溺愛

「腎臓ひとつあげたって生きていけるけど、人によっては、手術後、体力の落ちる人もいるし、自分が腎臓悪くなった時、もう予備の腎臓は無いわけだから……。

腹を切るのも初めてだし、すごく不安で。
手術を受ける前に、ずっと好きだった真菜との思い出がほしかったんだ」



だから、2か月だけでも、って言ってたのか……。



「真菜。
ずっと、好きだった。
親友に遠慮して真菜をあきらめてきたけど、あいつも引っ越したし。
1度だけでいいから、俺とデートして?
それで、諦めるから。
頼むよ……」


多田くんは、私を強く抱きしめたまま、

また、泣いてしまった。

この間も、私を好きだと言って泣いた多田くん。