「突然、バイトって言われても……」



藤樫くんは、迷ってる。

即、断られたら諦めるつもりだったけど、

迷ってるということは、押せば落ちる?



ごめん、藤樫くん。

もう一押し、させていただきます。

それでもダメなら諦めるから……。



「うちの喫茶店、すぐそこなの! 喫茶店のメニュー、好きなものをごちそうしますから! 
よかったら、夕飯も召し上がっていってください! さぁさぁ!」


私は藤樫くんの腕を引いて、お店へと案内した。