あなたに溺愛

「真菜、大丈夫か?」

「瞬~~!」

どさくさにまぎれて瞬を抱きしめる。

こんなチャンスを逃すわけにはいかない。


「真菜、抱っこしてあげる」

耳元で、瞬がささやいて。

次の瞬間、私の体がふわっと宙に浮いた。


こ・・・これは!

これが噂の「お姫様抱っこ」!


瞬ったら、細マッチョなのね!

私を軽々と持ち上げて歩き出すなんて。

またもやドキドキし過ぎて鼻血が出そう!

でも鼻血我慢するわ、私。瞬のお姫様でいたいから。