「この度は月光学園に…」
校長の長々の話に聞きあきた生徒たちは欠伸をしていたり隣同士で喋っていたり、好き勝手していた。
まぁ、それは仕方がないのだろう。
この学園…いや、月光学園は代々伝わる不良校。
最近では落ち着いてきて真面目な生徒も増えてはいるが、やはりほとんどが不良だ。
そんな生徒が我慢できるわけなく、1人の生徒がこう呟いた。
「めんどくせぇ、長いんだよ。
はやく終わらせじじぃ。
鈴沢さんがいるからここにいるだけであって、おめぇの話なんか聞きたくねーよ」
そのセリフで周りも大騒ぎ
「そーだ!はやく終われよ!」
「何回も何回も同じこと言いやがって!」
「喋れんようにしてやろうか?!」
「くっ、この私に向かってなんと言うことを…?!校長だぞ!!」
そんなとき、体育館のドアが物凄い音をたて開いたのだった。
その音で今まで騒いでた人、騒いでなかった人、その場にいる全員がそこをみた。
この音のおかげか体育館の中はありえないほど静まり返っていた。