華南とたわいもない話をしながら教室に向かっていると



「南羽〜!おーはよー!」



前から奏が手を振って歩いてきた



「え?だれだれ」



華南は不信そうに私に聞いてくる



「あ、言ってなかったか、あの人が奏だよ!」



「あ〜!そうなんだ!あの人が!」



「そうそう…って華南顔赤いけど大丈夫?」



「え?!うっそ、あ、あれだよさっき階段登ったから暑いんだよ、」



ほ、ほら早く行くよっ!と動揺を隠しきてれない華南を見て私はある疑問を抱いた



“華南は奏が好きなんじゃないか?”