私がこの世で一番大切だったのは、
双子の妹だった。
私の妹は素晴らしかった。
顔は私と瓜二つなのに性格はまるで光と影。
妹はいつでも笑顔だったからどんな洋服
だって似合っていたし、友達も沢山居た。
私は、いつも妹という大きな光の影に居た。楽だった。
妹が輝いてくれる限り私は目立たずずっと
平凡な生活が保証され、保たれていたからだ。
妹は私を精一杯『好き』と言ってくれた。
私は妹が生きている限り、生きることを
この胸に誓った。
妹は私の暗闇を照らす光であり、そして
世界一私を愛してくれたから。
私が死んでも、妹には生きていてほしい。
妹がいれば、なんでもできる、妹を救えるという自信があった。
━━━━━━━━自信があった…