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「ここは一体・・・・・・。」





目覚めると辺りは霧が立ち込めていた。



とても寒くでも、何処かしら暖かく、何故か懐かしい感じがした。







あぁ、思い出した。そうだ、これは私の夢。



何度も何度も繰り返し見たあの夢だ。










この夢は・・・そうだ。もうすぐあの霧の中から彼が走ってくるんだ。




もう二度と会えない彼に。
ずっと憧れていた追いついていきたかった眩しい笑顔を浮かべながら。





そうしてきっと私は笑顔を浮かべるんだ。






ほら、噂をすれば。




やっぱり笑顔が眩しいなぁ。もっとあの笑顔を見ていたかった。


ううん。ネガティブになっちゃダメ。
心配性の彼はきっと心配する。
今までも心配かけちゃったもんね。
夢の中だけは心配させたくない。





そうして私は笑顔を浮かべながら名前を呼ぶんだ。





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また会えたね。「真琴」