もしかしてもしかして!"好きな人いるんですか?"とか!?"俺の彼女になりませんか?"とか!?
「先輩…」
「なりますなります!全力でなります!!」
食い気味でそう言ったわたしに驚く真悠くん。
え?そんなに驚く?わたしこんなに毎日好きって言ってるのにまさか伝わってない!?
「先輩、なんのことですか」
え?なんのことって?なにが?
「俺が聞きたいのは、委員会のことなんですけど」
……ん????
あぁ。やってしまった。わたしってば、自分の妄想の中の真悠くんに全力で返事をしてしまった。
「あぁー!委員会!うん、なんとなく?うっすら?そんな気はしてたよあはははは!」
もう笑い飛ばすしかない。全力で笑い飛ばせ、茉乃!
「真悠くん、委員会がどうかした?」
気を取り直して、珍しい真悠くんからの質問をちゃんと聞く。
「先輩、昨日の委員会で"本を大切にしたい"って言ってたじゃないですか。それってなにか理由があるんですか?」
「あー!そのことかぁ〜!それはねぇ、おじいちゃんのおかげなの!」
真悠くんの質問に、そう切り出してわたしは昔のことを思い出しながら話す。
