すきっていって。



私はもぐもぐと卵焼きを食べながらちらりと真悠くんの顔をうかがって、そして自分の目を疑った。



「ははっリスみたい!」



ドッカーン!


私の心の中で何かが爆発したような音が聞こえた。いや私の心臓が破裂したのかもしれない。だってこんなにダメージ食らうなんて思ってなかった。


真悠くんが…!真悠くんが…!



「真悠くんが笑った…!?」


「はい?」


「真悠くん今笑ったよね!?にこってしたよね!?」



ってかもはやにこっていうかにかーって感じだった気がする!



「俺が笑ったらダメなんですか」



もう真悠くんの表情はいつものポーカーフェイスに戻ってしまっているけれど。



「そんなこと言ってないよ!でもわたしに向けてあんな風に笑ってくれたの初めてだったから」


「そうですか?」



瑞季くんに対してあういう風に笑っているのはよく見るけれど、わたしに対しては絶対に初めてだ!あんな屈託のない笑顔!