すきっていって。



「メロン以外に苦手な食べ物は?」



今度は苦手な食べ物まで!?



「メロン以外には特にないけど…」



わたしがそう言うと真悠くんは少し考えるような顔をしている。


まさか次の質問を考えているのだろうか。



「ちょっと待って!真悠くんほんとにどうしたの?」



わたしがそう聞くと真悠くんは少しムスッとしたような顔をして少し黙った後口を開いた。
(ムスッとした顔可愛いななんて思ったことは真悠くんには黙っておく)



「先輩のことあんまり知らないから」



へ?



「レモンティーが好きとかメロンが苦手とか知らなかったし、料理できるのも今知ったし」



ん?


え?


つまりどういうこと?


あれ?わたしが馬鹿なのかな?


真悠くんがわたしのことを知りたいって言ってるように聞こえるのはわたしの気のせい?



「真悠くん…違ったら違うって言ってほしいんだけど…わたしのこと知りたいってこと?」



やっぱりこの質問はさすがに自惚れてるかな!?でもそう聞こえるもん!!!



「だって、桐山先輩は全部知ってるでしょ」



真悠くんはわたしと目も合わないままそうボソッと呟いた。