すきっていって。



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パチリと目を覚ますと、ぼんやりと白い天井が映って、自分はベッドの上にいた。


ずいぶん長い間眠っていた気がする。


あれ、なんだっけ。


体育祭してて、なんかフラフラしてきて…


利世におんぶで運んでもらっていた気がする。


だんだん意識がハッキリしてきて、消毒液のような匂いがうっすらして、自分は保健室にいるんだとわかった。


ぼんやりと視界の端に映る人影は利世かな?



「りよ…?」


「あ、起きました?」



ハッキリとしてきた視界とこの声にびっくりして目を見開いた。



「真悠くん!?」



そう、わたしが横たわるベットのすぐ横に座っていたのは真悠くんだった。



「大丈夫ですか?」


「わたし…あれ?ってか今何時!?」



パッと時計を見ると時刻は16時半になるところだった。


きっとみんなもう帰っている時間だ。



「わたし、ずっと寝てた…?」


「寝てました」



そっか。寝てる間に体育祭終わっちゃったんだ。