すきっていって。



その後委員会が終わり、残れる人だけ残ってしおり作りを進めていた。


さっき真悠くんが楽しいと言ってくれた効果もあったのか、多くの人が残ってくれた。


琴ちゃんが安心したような表情をしていてほんとわたしも安心したよ!うん!


しおり作りできるのも嬉しいけど、真悠くんとの放課後は貴重な時間だ。


真悠くんの隣でやっちゃおうかなーと思い席を立った。



「真悠く…」


「真悠〜ここさ〜」



真悠くんに声をかけようとした矢先に2年生の子が真悠くんに何かを聞きに来たみたいだった。


さっきみんながめんどくさいと言っていた中で、1人“結構楽しい”と言ってくれていた原さんだ。


真悠くんとの会話から考えて、きっと放課後の集まりも多く参加してくれているんだろう。


そういう子がいてくれて嬉しいなと思うのと同時にわたしは自分に驚いた。


真悠くんが他の人と仲良くなっていたら、わたしは真悠くんの彼女でもないのに、なんだか嫉妬してしまいそうだなと思っていた。


けれど意外となんとも思っていない自分に正直驚く。



「先輩?そんな所でどうしたんですか?」



真悠くんが中途半端な位置で立っているわたしに気づいて声をかけてくれた。


真悠くんから声をかけてくれるなんてレアすぎる。レアすぎてもう録音したくなるくらいには。