ダダダダッ!!!
全力疾走してるなか
「あれぇ??」
「リンちゃんやないかい。今日は遅いねぇ?どうしたんだい??」
そう声をかけられた気がして
キキィ!! ぴたっ。
慌てて止まった。
ん?今名前呼ばれたよね…?だれに?
んー……??
あ、近隣に住むおばさんだ!
とりあえず、
「あ、おばさん。おはよう
何もないよ!ただ、説教くらってただけだよ…」
と言ってみる。
「あらら、大丈夫かい?
また、小春ちゃんかい??」
そう聞かれたものだから、
「そそ。小春うるさくってさぁ…って!
やばっ!ちょ、遅刻!バイバイおばさん!」
と、言いまた走る。
忙しい子ねぇ…というおばさんの言葉を無視して走り続ける。
いや、だって、ガチで遅刻するし!?
遅刻したらやばいじゃん??
怒られるじゃん??
そんなの、いややもん!!
あ、そうそう。
さっき言ってた『小春』とは、
さっきまで、私に説教してた女だ。
