陽乃が新選組から戻ると
さらに熱が高くなり、苦しんでいた

手拭いを何度もかえた




明け方




「陽乃…」


「ここにおります」


「よかった……陽乃がいた…」


「どこにも行きませんよ
平助様のそばに、ちゃんといますよ
さぁ もうしばらくお休み下さい」


「うん……ごめん」



すやすやと眠る平助の頬は、赤く

まだ熱が下がっていなかった



新選組へ その事を報せる為使いを出した


「まだ、熱が下がらず辛そうとのことです
それと見舞いには、来なくて良いそうです」


「わかりました 伝えます」


外で伝言を聞いた沖田が、近藤に


「平助君、凄く辛いんだって!
お見舞いは、来ないでって言うけど
心配です!!行きましょう!?」


と、伝えた




目を覚ました平助が
陽乃が見舞いを断ったと聞いて



「嫌な予感しかしない
サラシ巻く!あと、髪結っとこ!」



昼過ぎに予感的中



「平助君!どうですか!?」


「近藤さん!総司!来てくれたんだ!?
随分良くなった!頭痛くてさ」


「まだ熱あるみたいだね、顔赤い」


「うむ、熱がひくまでは、療養するといい」


「ありがとうございます」