甘味屋に入ると

「平助!遅ぇぞ!
お!!可愛いの連れてんなぁ!!」


「陽乃の友達だ」



巡察終わりの永倉と斎藤の座る席の隣へ



奥の席には、近藤 土方 沖田がいる



「藤堂さん…何があるんですか?」


恐る恐る聞いてくる娘に


「あ、名前きいてなかったよな?」

「ナツ」  「里」


「ナツに里だな!」


「で!?何があるのですか?
新選組が揃っているから、怯えているではありませんか!」


「左之わかる?」


「ええ」


「ここで働いているマサに求婚するんだ」


「「「えええええ!!!!!」」」


「クスクス な!?面白いだろ!?」



しばらくすると、原田が店へ


「うおおっ!!!皆!!!
本当に来たのかよ!!!」


緊張した原田が皆の姿に驚きつつ
仲間の存在に安心する



「おマサ……幸せにする!
俺と結婚してくれ!!!!!」















「はい 喜んで!」










「よっしゃぁーーーーー!!!!!」




「左之!マサ!おめでとう!」




お祝いで店が賑やかになる



「平助!お前もしろ!」


原田と永倉が、平助に言う



平助がチラッと陽乃を見れば
頬を赤くし、俯いていた



「何、その反応」 と、頬を突くと



「きゃっ!べ、別に求婚をして貰えるのかなんて、期待してませんよ!!!」


「…してたんだ?」


「してません!!!」


「クククッしてたんだぁー?」


「平助様!!してませんから!!」


「平助!してやりゃあいいだろ!」


「そうだぞ!!勢いも大事だぞ!!」


「えー?いいよ
な!?陽乃」


「はい」


「ほら、良いって
それより、祝言いつすんの?」


平助が席を離れると



ナツと里が


「鈍感やね」


「ホンマ…」



「いいのよ 平助様は、楽しそうだから」



「「陽乃ちゃん、可哀想」」