そして、平助の予想通り


王政復古の大号令が発せられた



 



捕らえられた女達は、拷問されていた



「徳川幕府は終わった!」


「解毒の方法を言え!!!」


「徳川の世は、終わった!」


「言え!!!」


「ハッハッハッ!」



平助に使った毒が何かわからないが
2人とも口を割らない



その日のうちに

京都守護職 所司代 が廃止
新選組は新遊撃隊へ編入



「慶喜様」




近藤と土方が、慶喜のもとへ






「あれは、強いが…
脆く、儚いものだと
俺は、ちゃんと知っていた
だから… 
最大の警戒をしていた
先入観で、刺客が男だと思っていたから
まさか、踊り子とは…」


「申し訳ありません」



「誠は… 誠こそ
徳川に必要な人物であった
他に代わりなどおらぬ
唯一の特別な女だ」



「慶喜様…」



「誠は、天子様に何を望んでいたのだろうか
俺は… 何か出来ぬのか…」





憔悴している慶喜の手に
平助が持っていた木があった





「あ… 陽乃…
慶喜様!!その木!!
それに似たものを陽乃が持ってます!!」