2回目の話し合い
「私が家定の実子ということ
公表は、しないで下さい」
「何を仰るのですか!?
早々に公表して、婚礼の儀を執り行い
お世継ぎを作らねば!!」
「公表はしなくても婚礼くらいできる
すでに、私の顔で父が誰かを知っているものが、噂をしてくれているおかげで
とても大事に扱われておりますから
無事に世継ぎさえ出来れば
私の存在など無くても良いでしょう」
「ただの世継ぎではないのです!
家定様の血をひいているということが
重要なのです!!」
「顔が似なかったら、わからないじゃない
血なんて、見てわかるのですか?
私が良く似た他人かもとか考えないの?
それとも私の血を見ればわかるの?
徳川の血になにか、目印があるの?」
「そういうところが家定様にそっくりです
今更、他人を装おうなんて無理ですよ
なぜ、急に公表を取り止めにしたいのか
きちんと理由を言って下さい!」
「意味がないからです」
〝公表したら、藤堂平助の墓に入れない〟
「もういいわかった
では、宴を披かなくても
良くなったんじゃないか?」
慶喜が平助を見る
「いいえ 宴は披きます
私をただの婚約者として紹介して下さい」
「考えのよめぬ女だ…良いだろう
誠の申す通りにしよう」
「ありがとうございます」
話し合いが終わり
平助や慶喜が退室した後
警備班だけで、話し合いが始まった
城の者は、首を傾げた
「変わってるとは思ってたけど
あの姫様、本当に変わってるなぁ」
「そうだよな!公表してしまえば
今よりもっと良い暮らし出来るのに」
新選組の者は
「また何か、企んでるな」
「間違いねぇ」
「ろくな事じゃねえぞ」
「うむ」
「嫌な予感しかしねえな」
「慶喜様を守る為に何か思いついたのかな
この前は、一言も喋らなかったのにね」
近藤が、表情を曇らせた
「私が家定の実子ということ
公表は、しないで下さい」
「何を仰るのですか!?
早々に公表して、婚礼の儀を執り行い
お世継ぎを作らねば!!」
「公表はしなくても婚礼くらいできる
すでに、私の顔で父が誰かを知っているものが、噂をしてくれているおかげで
とても大事に扱われておりますから
無事に世継ぎさえ出来れば
私の存在など無くても良いでしょう」
「ただの世継ぎではないのです!
家定様の血をひいているということが
重要なのです!!」
「顔が似なかったら、わからないじゃない
血なんて、見てわかるのですか?
私が良く似た他人かもとか考えないの?
それとも私の血を見ればわかるの?
徳川の血になにか、目印があるの?」
「そういうところが家定様にそっくりです
今更、他人を装おうなんて無理ですよ
なぜ、急に公表を取り止めにしたいのか
きちんと理由を言って下さい!」
「意味がないからです」
〝公表したら、藤堂平助の墓に入れない〟
「もういいわかった
では、宴を披かなくても
良くなったんじゃないか?」
慶喜が平助を見る
「いいえ 宴は披きます
私をただの婚約者として紹介して下さい」
「考えのよめぬ女だ…良いだろう
誠の申す通りにしよう」
「ありがとうございます」
話し合いが終わり
平助や慶喜が退室した後
警備班だけで、話し合いが始まった
城の者は、首を傾げた
「変わってるとは思ってたけど
あの姫様、本当に変わってるなぁ」
「そうだよな!公表してしまえば
今よりもっと良い暮らし出来るのに」
新選組の者は
「また何か、企んでるな」
「間違いねぇ」
「ろくな事じゃねえぞ」
「うむ」
「嫌な予感しかしねえな」
「慶喜様を守る為に何か思いついたのかな
この前は、一言も喋らなかったのにね」
近藤が、表情を曇らせた


