月真院の警護が強化され
山崎でも近づくことが出来なくなった



「有助いつでも出れるようにしとけ」


「あ、そのことだが
俺は、お前に興味があってついてきたようなもんだから、ここでいい!
見送りしてやるよ!」


「有助…」


「遠慮すんな!!!ハッハッハッ!」


「ありがとう」











伊東に逆らったことのなかった
弟、三木三郎が暴走し始めた


近江屋で坂本龍馬が暗殺され
その下手人が新選組の原田だと
伊東が証言したなどと

ふれ回ったのだ





原田は、すぐに解放されたが
近藤 土方 永倉 
伊東 毛内 藤堂
で会合をしたいとの新選組からの
申し出があり


翌日  夕餉を共にすることに





「平助… 新選組に戻れ
どうやら、三木三郎の次の狙いは
平助のようだ…
平助にもしもの事があってはいけない
元々、密偵だったんだろう
戻っても処罰はないのだろう」






月真院を出る前に
伊東が、平助に口づけをした








有無を言わさない
伊東の眼差し