翌日



「新選組へ入りましょう
道場の者も数名誘いましょう」




「ありがとうございます!!
平助!!よくやった!!!」




近藤に、へらっと笑う



「では、江戸を出るまで
平助君に色々聞いておきますね」


「うむ!平助!任せたぞ!」


「はい」




毎日 伊東に抱かれる日々




近藤と伊東が先に京へたつ日


伊東は、名を 伊東甲子太郎と改めた




「平助君 京で待っているよ」


「はい」



「平助!隊士募集しっかり頼む!」


「はい」





近藤らと入れ替わりに来る永倉を待つ為
宿へ行く

通された部屋で



「はぁ」



何度目かわからないほどのため息




外で賑やかな声がして
永倉が来たことはわかったが
動けないでいた




仲居に案内され
永倉が襖を開ける


「平助!!来てやったぞ!!!…?」


反応のない平助に近づくと
顔を覗き込む



「起きてんじゃねぇか」


「うん……新八、久しぶり」



ボソボソと喋る平助に、違和感



「具合悪いのか?」


「いや……」


「あ、これ陽乃から預かった」


文を受け取るとぶらりとその手が落ちる



「どうした?読まねえのか?
そんなんじゃ総司にとられるぞ!?」



「新八……俺…ちょっと出てくる」



「え!? どこに!? ちょっと待て」