屯所に戻り、久しぶりに皆と再会した

稽古後

自室でくつろいでいると

沖田が訪れた


「キツかったら、横になってていいですよ」


「あんまり寝てると縮むらしくて」


「……ぷっふっ 
平助君って、あの2人の弟みたいだよね?
でも、あの2人は適当だから!
言ってること信じて、平助君が
無理して倒れたら困ります!
ほら!布団敷くから、横になりなよ!」


「総司は、もういいのか?」


「僕は、この通り!」


にっこり笑ってみせる


「あのさ… 聞いてもいいかな…」


「何でも!」


「……ははっ やっぱ、いい!」


「ええ!?何でもいいんですよ!?」


「じゃあ…
総司は、好いた女とか、いる?」


「いますよ!」


「え!!いるのかよ!?」


「ふふっ いますよ~
誰かは、言わないでおきます!」


「そっかぁ~総司は、剣一筋だとばかり」


「ええ 剣の為に… 
恋心は、封印しています」


「いつか……封印を解く日がくるといいな
左之みたいに、通いになるんだろうけど
総司に似た子は、可愛いだろうな!
女の子なら、尚更だろうな!」


「平助君…まるで、自分は結婚しないみたい
そんな言い方に聞こえるよ?」


「え?そう?そんなつもりねえよ!」


「ですよね!ごめんなさい!
平助君には、陽乃がいるんですもんね!」


「……まぁ、陽乃とは限らないけどな!」


「うわっ 聞かなかった事にします!」


「クスクス 内緒だな」


「言えませんよ!陽乃泣くよ!」


「ははっ陽乃は、わかってるよ
でも、内緒な…泣かせたくないから」


「そうですね
僕は、言わないから安心して下さい!」


「おう、ありがとう」