予定日から1日過ぎてやっと陣痛が始まった。

凄く痛くて・・・でも、伯母ちゃんや柚ねぇに助けられた。

生まれた時刻を見た時、あぁ、源さんの命日にやっぱり生まれたと思った。

疲れ果てて眠ると夢の中に・・・

『恵ちゃん、おめでとう。そして、ありがとう』

『源さん・・・』

『わしの願いを叶えてくれて・・・

1人になった愛流の傍にいてくれて・・・』

『うん、今幸せだよ』

『あいつの親も婆さんもな、喜んでるからな』

『本当に?』

『あぁ、花さんも喜んでたぞ』