サヨナラと出会いと

「瑞希…おはよ。今日も相変わらず元気だねぇ」

「もー、遥香の喋り方おばさんくさい!」

にひひと笑う瑞希。

「どうせ私はおばさんですよーだ」

自分で言うと少しばかりダメージを受けるのは内緒だ。

「あー、盛り上がってるとこ悪いんやけど…」

おずおずと瀬戸さんが間に入り込んできた。

「あっ、すいませ…」

「遥香!誰この爽やかイケメン!ここの人!?」

割り込んできたため途中で遮られた。

そう、瑞希はイケメンに目がないのだ


「あ、自分は瀬戸春樹って言いますー!君たちの先輩かな」

「こんな有名人に居そうな人が先輩って私たちツイてるねぇ〜」

きゃっきゃとはしゃぐ瑞希はほっといて…

「あ、そろそろ時間みたいなんですが…」

「お、ほんまや!2人とも案内したるわ!」

俺についてこいと言わんばかりにジェスチャーを入れてくる瀬戸さん。

なかなかアグレッシブな人だなぁ…

「ほら、遥香も行くよー!」

「わっ、待って!今行く!」

なんか、起こりそうな学生生活になりそうです。