「琉奈、おはよ」
「あっおはよぉー」
これが私の日課!
私と颯斗は幼なじみで小さい時からずっと一緒にいる。
最近は思春期なのか毎朝のおはよう程度で会話は終了。
なんかちょっとさみしい。
そんなことを思っていると...
はやとが話しかけてきた。
「琉奈、明日一緒に帰ろ」
「えっ、...。いいけど急にどうしたの?」
高校生になった颯斗の口からそんなセリフが出てくるなんて...!
小学生の時は一緒に帰っていたけど中学、高校とそれがだんだん減って、いつしかなくなっていた。
「いや...たまにはいいかなって」
「わかった!じゃーね」
そう言って私は先に行って友達と学校に行った。
なんかうれしいな。
ちょー久しぶりや。
なんて考えてると...
「琉奈...琉奈...ちょっとー琉奈ってば、」
はっやばい、全然気づかんかった。
「ごめんっ、何だっけ?」
「もー何妄想してたの?なんかいいことあったんでしょ?ニヤニヤしてたし」
「......つっ!?妄想なんてしてないし!まぁーいいことはあったけど...」
この子は菜緒。中学から仲良くなって今では親友!
いつも学校では一緒にいる。
「なーにー?いいことって」
「実は...明日颯斗と久しぶりに一緒に帰れることになったの~!!」
「ふふーん、好きなんでしょー、颯斗くんのこと」
「......なわけ、私は他に好きな人いるもん」
「あー例の人ね。」
例の人とは中学の時の元カレ。訳あって彼が引っ越してちゃって自然消滅してしまったんだ。LINEで聞いたら親の仕事の都合で引っ越すって言ってた。今は連絡してないからわからないけどなんかよくわからない感じになってるからハッキリさせたいと思ってるんだけどね。
「そんなことよりなんでだと思う?奈緒」
「うーん、なんか話したいことがあるとか?まあ明日になればわかるから気にしんとき」
「そうだね」