「叶わない恋。ならさ、悠斗なんかより俺にしない?」
「えっ?お、お兄さん…!?な、何して……っ!」
壁に迫られては、顎をクイッと持ち上げられる。
「想像してたより、超可愛くて性格も健気で好きだし?悠斗には勿体ないよ」
「や、やめてください……。」
怖い……こんなの違う…。
間違ってる。
「ねぇ、悠斗なんかより俺と付き合ってよ。どうせ悠斗も思わせぶりなことして期待させちゃってるんでしょ?」
「そんなこと…。」
「傷つく恋なんて、今すぐ辞めた方がいいって………痛っ、!?」
最後まで話が終わることなく、お兄さんの口から頓狂な声が響き渡り…
地面には黄色のテニスボールが転がっている。



