「…は?永絆ちゃん、悠斗に振られてんの?」
「はい。だから安心してください!私、美花さんから水瀬くんを取ったりはしませんから」
「でも、まだ彼奴のこと好きなんだよね?」
「ま…まぁ…。吹っ切れてはいませんけど…」
大切な人に大切な人がいるって知った時は辛かったし、何よりこの気持ちに鍵をかけて、何度も封じ込めようともした。
それでも忘れられないのが現状。
それが私の答えなんだって。
好きになればなるほど、苦しくて辛くなるだけしか無いけれど…好きだから。
文字を消すことは出来ても、気持ちはどんなに消そうとしても簡単には消すことは出来ないことを知った。
失恋しても好きだなんて、虚しいだけかもしれない。
だったら、潔く綺麗さっぱり忘れた方が楽。
出来るのならば、私だってそうしたいと願ったことだけど。
やっぱり、水瀬くんのことを全て忘れてしまうなんて悲しい。



