そっか…私が気づいていなかっただけで、玖珂くんと会うのは初めてじゃなかったんだ…。
「嬉しかったんだ…あの時。何も言わずに絆創膏をくれてさ…普通かっこ悪いじゃん。コケるとか」
バツが悪そうに眉を下げる玖珂くんを見て、なんだか初めて親近感を感じたんだ。
玖珂くんって近寄りがたい、そんな存在だと今まで思っていた。
でも玖珂くんにも、水瀬くんみたいなところがあるのかもしれない。
話してみると意外な表情を見つけたり。
完璧そうに見えて、少し不器用なところが、なんだか意外性を感じて、不覚にも可愛いなぁと思ってしまう。
私きらいじゃない。
玖珂くんのそういうところ。
コケてかっこ悪いだなんて誰も思わないよ、玖珂くん。
「なに微笑んでるの…」
「ふふ、ごめんね。玖珂くんって可愛いところあるんだなって思ったら」
「………」



