「俺ずっと白咲さんのこと見てたから、分かっちゃったんだよね最近」
ずっと見てた…?玖珂くんが私を…?
何のために……どうして!?
こうして話したり接点があるのは、今日が初めてのはずなのに。
私のことを玖珂くんは知っているの?
玖珂くんから意味深な言葉をかけられて、頭が次々と混乱していく。
「白咲さん鈍感。俺、入学式の時に昇降口の階段で無様にもコケてさー。覚えてない?」
「……えっ!?あの時、玖珂くんだったの!?気づかなかった…。」
入学式で会った男の子が偶然前で転んで…
擦りむいた腕から血が出ているのを見た私は、慌てて絆創膏を手渡したんだ。
あの時、急いでたから…よく顔を見ていなくて分からなかったけど。
まさか玖珂くんだったなんて…!知った今とても動揺している。



