「うわぁぁぁ」

何言っても分かってない私に痺れを切らしたのか、光太はいきなり私を背負ってきた。

「お前、その足じゃ歩けねーだろ?」

「バカっ!やめろや!」

「やだ」

しょうもない喧嘩を繰り広げながら光太は、どんどん進んでいく。

「お二人さんおはよ~」

「ちょっと光太?なに私の輝をいじめてるの?」

家から数メートル歩いたところで、声をかけられた。