「大丈夫か!」

俺は急いで立花の元へ駆け寄った

俺は着ていたパーカーを脱ぎ、立花の肩に掛けた

「な、なんで助けてくれたの?」

立花の言葉は聞こえなかった

「だから一人で歩くなっていったんだ!パーカーも着てっていったのに!」

だからあの時言ったのに

俺は立花に叫んだ

立花の目には涙が溜まっていた

「ご、ごめんなさい」

俺の怒った姿を見てびっくりしたのか立花は震えていた

「でも、無事でよかった。本当に」

ギュッと抱きしめた

本当に無事でよかった

「泣きたい時は泣いていいんだ。俺しか見てない。泣いてもいいよ。顔を見ないから」

そう言った瞬間、立花は子供のように泣いた

俺は何も言わずただ、抱きしめた

「落ち着いた?」

「うん、大丈夫。ありがとう」

スッキリしたような立花の顔を見て安心した

「よし!じゃぁ行こうか!」

ガシッと手首を掴まれた