side 碧斗









寝息を立てる陽菜の髪を
ゆっくり撫でると


自分が少し笑ってることに気づく


・・・らしくねぇ


そんなことは百も承知


絡めた陽菜の細い指を
唇に寄せる


・・・愛してる


温かさが広がる胸の中を
嬉しく思いながら


ゆっくり目を閉じた






side out