side 碧斗
・・・やりすぎたか
身体の下でグッタリと動かない陽菜
このまま許してやろうかと思う気持ちは
濡れた桜色の唇を見て消えた
どんなに繋がっても
どんなに腕の中に閉じ込めても
不安になるのは
初めて愛おしい女に出会ったからか・・・
愛してやまない陽菜の
色付く身体に無数に付けた赤い印
微睡む陽菜の口から
「・・・碧斗さん・・・大好き」
漏れ聞こえるのは
欲しく仕方なかった言葉
どれだけ煽るのか
「クソっ」
陽菜の言葉ひとつで
心に温かさが広がる
・・・俺の負け
「陽菜、愛してる」
耳元で愛を囁きながら
陽菜が動けなくなるまで
熱い愛を
注ぎ込み続けた
side out