異世界

2018年夏

カバンを持つ。
ドアを開ける。
この動作が僕は嫌いだ。
家でいつまでも画面と向き合っていたい
だが、学校という地獄がある。

「はぁ異世界に行きてーな」
これがいつの間にか口癖になっていた。

ドアを開けいつものように学校へ向かう
僕は学校以外で人との接触をしたくない
だから、毎朝バスに乗らず歩いて学校に向かっていた

家から学校までは意外と距離はあるが歩けないわけではなかった。

学校につくとつまらない話耳に響く笑い声など僕にとってどうでもいい話ばかりだ
「おはよう蒼太」
隣の席の岡田だ
岡田はクラスのムードメーカーであり学級委員でもある
とても優秀な生徒だだが少し天然だ
「おはよう」
僕は簡単に返事した

午前中の授業は終わった
特にいつもと変わらず普通にすごしていた
残りの授業は二時間しかない
あとすこしでまた1日が終わる
時間は止まらないだから、二時間とかもうすぐだ