そんなことをポツリと呟きながら広告を眺めていると、一人の女の子が映画館から出てきた。 あれって………… 「………陽チャン!?」 気がつけば、その名前を大きく呼んでいた。 ビクッと肩を揺らした陽チャンが、 こちらを見た。 「ゲ」 ……絶対ゲって思ってるよな、あの顔。 見事にひきってる。 その顔に思わず笑ってしまい、でも何故か嬉しくなって、陽チャンの元へ駆け寄った。